ロシアのシベリアで、発電施設から大量の燃料が川に漏れ出す事故があり、プーチン大統領は、政府への報告が遅れたことに危機感を示し、責任を追及する考えを示しました。
プーチン大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となる中、危機管理に対して一層神経をとがらせています。
ロシアのシベリアのクラスノヤルスク地方で先月29日、発電施設のタンクから2万トンの燃料が近くの川に流出し、川は広範囲にわたって真っ赤に染まりました。
永久凍土がとけたことでタンクの支柱が崩れたことが原因とみられています。
この事故について、プーチン政権が知ったのが発生から2日後だったということで、プーチン大統領は3日、新型コロナウイルスの対策のため連日開いているテレビ会議のシステムを使って関係者を呼び出しました。
報告を行ったタイミングについて、会社側は「決められたとおりに行った」と述べましたが、プーチン大統領は「政府は緊急事態をSNSで知れということなのか」と突き放し、関係者の刑事責任を追及する考えを示しました。
ロシアでは、新型コロナウイルスの感染者が世界で3番目に多くなるなど深刻となる中、プーチン大統領は危機管理に対して一層神経をとがらせています。
-- NHK NEWS WEB