若者に人気のメッセージアプリ、「スナップチャット」の運営会社は、トランプ大統領のソーシャルメディアへの投稿が、暴力をあおりかねないと判断し、大統領のアカウントを利用者に対するおすすめの内容として表示しないことを決めました。
これはアメリカの複数のメディアが3日伝えたもので、「スナップチャット」を運営するアメリカのスナップは、トランプ大統領のアカウントについて、利用者におすすめのコンテンツとして表示する「ディスカバー」と呼ばれるサービスで表示しないことを決めたということです。
その理由についてスナップは、アメリカ・ミネソタ州で、黒人男性が白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件をめぐるトランプ大統領のソーシャルメディアへの投稿が、暴力をあおりかねないと判断したということです。
大統領のアカウントを閉鎖してはいませんが、会社の広報担当者はアメリカのメディアに対して「人種間の暴力や不正をあおる人の意見を、増幅させることはしない」とコメントしているとしています。
黒人男性の死亡を受けて全米に抗議デモが拡大するなか、これまでにツイッター社が、トランプ大統領の投稿には暴力をたたえる内容が含まれているとして警告のメッセージを表示するなど対応を強めていて、今回のスナップの決定はこれに次ぐものになります。
-- NHK NEWS WEB