4日午前、東京 千代田区のJR秋葉原駅の近くで、毒物の「フッ化水素酸」とみられる液体が道路にこぼれて一時、異臭騒ぎとなりました。近くの化学薬品メーカーの関係者が誤って落とした可能性があるとみて、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
4日午前8時すぎ、千代田区神田須田町の路上で、「液体がこぼれていて変なにおいがする」と110番通報がありました。
警視庁によりますと、路上には破損した500ミリリットルの容器が落ちていて、中身の液体が流れ出て周辺に異臭が広がっていました。
容器には毒物の「フッ化水素酸」だと記されていたため、警視庁や東京消防庁は、周囲を通行止めにしておよそ2時間かけて洗浄を行いました。
けがをした人はいなかったということです。
「フッ化水素酸」はガラスの加工などに使われていますが、法律で毒物に指定されていて、工場での死亡事故も起きています。
警視庁によりますと、現場近くの化学薬品メーカーが「フッ化水素酸」を保管していて、4日朝は配送のための積み降ろし作業が行われていたということです。
警視庁は、メーカーの関係者が誤って落とした可能性があるとみて、詳しいいきさつを調べています。
現場はJR秋葉原駅から南に250メートルほどのオフィスビルなどが建ち並ぶ場所です。
-- NHK NEWS WEB