東京・調布市で祖父を殺害したうえ、現金を奪ったとして、23歳の孫が逮捕された事件で、祖父が「孫が自分の年金の支給日に金をせびりに来る」と知人に話していたことが警視庁への取材でわかりました。事件が起きた日も年金の支給日で、警視庁は孫が年金を目当てに祖父を訪ね、トラブルになったと見て調べています。孫は容疑を否認しているということです。
東京・調布市の会社員、山本裕也容疑者(23)は今月15日、調布市国領町にある都営アパートの部屋で、祖父の山本一夫さん(89)をハサミで刺すなどして殺害したうえ、現金2万円余りを奪ったとして、強盗殺人の疑いで警視庁に逮捕され、28日朝、検察庁に送られました。
その後の調べで、一夫さんが「去年の夏から孫が自分の年金の支給日に金をせびりに来る」などと知人に話していたことが、警視庁への取材でわかりました。
警視庁によりますと、事件が起きた日も年金の支給日で、一夫さんが午前中に自宅近くの郵便局で現金を引き出しているのが確認されているということです。
警視庁は裕也容疑者が年金を目当てに一夫さんを訪ね、トラブルになったと見て、さらに詳しい経緯を調べています。
警視庁によりますと、調べに対し、裕也容疑者は「知らないです」などと供述し、容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB