アパートなどの施工不備が見つかったレオパレス21は、建物の改修費用が膨らんだため、ことし3月期の決算で最終的な損益が、803億円の赤字になる見通しだと発表しました。
会社が4日発表した業績予想によりますと、ことし3月までの1年間の売り上げは、これまでの予想より3.1%減って4335億円に、最終的な損益の予想も304億円の赤字から803億円の赤字に拡大します。
赤字は2年連続です。
赤字拡大の理由について会社では、火事の際の延焼を防ぐ壁が設置されていない不備などが見つかった建物の改修費用が膨らんだことに加え、賃貸アパートの入居率が低迷し賃貸収入が減っているためだとしています。
会社では、業績悪化の責任を明確にするため、今年度の役員報酬を35%から60%減額することを合わせて発表しました。
また、関係者によりますと、社員全体の18%にあたる1000人規模の希望退職の募集を検討しています。
また、施工不備が見つかった物件について、改修工事を終える見通しはまだ立っていないということで、会社では「新型コロナウイルスの感染の推移やその影響を見極めたうえで、改修計画の見直しを行い、改めてご報告します」としています。
-- NHK NEWS WEB