高級ブランド、ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つフランスのLVMHグループは4日、アメリカの宝飾ブランド、ティファニーを買収する計画の見直しを検討していることを明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大がティファニーの事業に与える影響などを検討した結果だとしていて、買収計画の行方は不透明になっています。
パリに本拠を置くLVMHは、ルイ・ヴィトンをはじめとする75のブランドを傘下に持つ巨大複合企業で、去年11月、アメリカの老舗の宝飾ブランド、ティファニーを総額162億ドル、日本円でおよそ1兆7600億円で買収することで合意しました。
この買収計画についてLVMHは4日、新型コロナウイルスの感染拡大がティファニーの事業に与える影響などを検討した結果、現時点でティファニーの株式の買い付けを行う予定はないとして、計画の見直しを検討していることを明らかにしました。
欧米のメディアは、LVMHが買収価格を引き下げることを模索しているという見方を伝えています。感染拡大の影響で高級ブランド業界は、経営が悪化しています。
LVMHは、ティファニーの買収によってアメリカ市場に貴重な足がかりを得ることになるとみられてきましたが、買収計画の行方は不透明になっています。
-- NHK NEWS WEB