東京・立川市の7つの小学校の児童と教職員、1000人余りがおう吐や腹痛などの症状を訴えた、ノロウイルスによる集団食中毒で、東京都は学校給食に使われた「刻みのり」が原因と特定しました。製造業者が商品を自主回収するとともに、都も注意を呼びかけています。
東京・立川市では今月17日以降、7つの小学校に通う児童と教職員、1000人余りが相次いでおう吐や腹痛などの症状を訴え、このうち児童9人が一時、入院しました。
7つの小学校では同じメニューの給食が出され、患者からノロウイルスが検出されたことから、都は学校給食が原因の集団食中毒と断定し、さらに調査を進めていました。
その結果、今月16日に出された給食の親子丼に使われていた「刻みのり」について、仕入れ先に保管されていた同じ賞味期限の未開封ののりからノロウイルスが検出され、患者のウイルスとも一致したということです。
このため都は、集団食中毒は「刻みのり」が原因と特定し、製造会社を管轄する大阪市に通報しました。
この刻みのりは、主に食堂や給食センターなどが仕入れる業務用の商品で、製造会社が自主回収を進めているということで、都も注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB