アパートなどの施工不備が見つかったレオパレス21は、建物の改修費用が膨らむなどして、ことし3月期の決算で最終的な損益が800億円余りの赤字となりました。
業績悪化に伴い、会社はおよそ1000人の希望退職を募集するとしています。
レオパレス21のことし3月期の決算は、売り上げが去年3月期より14.2%減って4335億円、最終的な損益は802億円の赤字となりました。最終赤字は2期連続です。
業績悪化の理由について会社は、施工不備が見つかった建物の改修費用が膨らんだことに加え、賃貸アパートの入居率が低迷し、賃貸収入が減ったためだとしています。
これを受けて会社は、今月22日から来月末にかけて、全社員の18%にあたるおよそ1000人の希望退職を募集すると発表しました。
対象は35歳以上の社員で、通常の退職金に上乗せして、特別退職金を支払うとともに、再就職の支援を行うということです。
業績悪化に伴い会社は、経営責任を明確にするため、取締役の数を12人から9人に削減するとともに役員報酬の減額を続けるとしています。
会社は、来年3月期の業績の予想について最終損益が80億円の赤字になるという見通しを示していますが、賃貸事業の収益力を強化して、2022年3月期以降の黒字化を目指すとしています。
-- NHK NEWS WEB