来年春に卒業予定の大学生の就職内定率は、大手企業の面接が本格化した今月1日の時点で56%余りとなり、去年の同じ時期より13ポイント低くなりました。調査した会社では、新型コロナウイルスの感染拡大で企業が対面での面接ができず、選考が進んでいないことが背景にあると分析しています。
この調査は、就職情報大手のリクルートキャリアが、就職活動の実態を調べるため、来年春に卒業予定の大学生を対象に、今月1日と2日、インターネットで行い、750人余りから回答を得ました。
それによりますと、大手企業の面接が本格化した今月1日の時点の内定率は56.9%で、去年の同じ時期と比べると、13.4ポイント低くなっています。
2016年度に始まった今の就職活動のスケジュールでは、2016年6月の51.3%に次ぐ低い水準となっています。
学生が得た内定のうち、従業員300人未満の企業の割合が去年より少なくなっていて、調査した会社は、感染拡大の影響で特に中小企業で対面での面接ができないなど、選考が進んでいないことが背景にあると分析しています。
調査を担当したリクルートキャリアの増本全さんは「緊急事態宣言が解除されたあと、対面での選考活動が少しずつ再開していて、学生にも最終面接の案内が入り始めている。来月にかけて内定率は上がってくるのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB