新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続く地方の企業を支援するため、ネット金融大手のSBIホールディングスが政府系の金融機関や大手銀行などと共同で新会社を作り、販路の拡大や新分野への進出を後押しすることになりました。
関係者によりますと、ネット金融大手のSBIホールディングスは日本政策投資銀行と新生銀行、それに山口県の地方銀行、山口フィナンシャルグループと共同で新会社を設立する方針です。新会社はSBIが50%以上を出資して設立し、近く4社で基本合意する見通しです。
新会社はそれぞれの会社の営業網やIT関連の技術などを生かして新型コロナウイルスの影響で厳しい状況に直面している地方の企業が販路を拡大したり新分野へ進出したりするのをアドバイスします。
またITと金融を融合したフィンテックを生かした決済サービスなどを地方の別の金融機関に提供することにしています。
SBIは福島銀行や島根銀行など地方銀行との提携を広げ、地域での顧客の開拓を強化しています。政府系、大手、地方の銀行と新たに手を組むことで地方の企業に対する支援を手厚くし、みずからのビジネスにもつなげていくねらいです。
-- NHK NEWS WEB