5日のニューヨーク株式市場は景気の先行きへの楽観的な見方に加え、先月の失業率が事前の予想に反して改善したことから大幅に上昇しました。このうちIT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は取り引き時間中の最高値を更新しています。
5日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて、829ドル16セント高い2万7110ドル98セントで、5日連続で値上がりし、ほぼ3か月ぶりに2万7000ドルを回復しました。
さらにIT関連銘柄の多い、ナスダックの株価指数は前日より2%以上値上がりして9814.082で終え、取り引き時間中には一時最高値を更新しました。
市場では、景気の先行きへの楽観的な見方から株価の回復傾向が続いていますが、この日は先月の失業率が事前の予想に反して改善したことから一気に買い注文が広がり、ダウ平均株価の値上がり幅は、一時1000ドルを超えました。
市場関係者は「失業率の改善は予想しない前向きな驚き、いわゆるポジティブ・サプライズで買い注文につながった。市場は、資金が潤沢な金融緩和に支えられ、さらに上昇する勢いだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB