新型コロナウイルスの感染拡大の影響で落ち込んだ消費の回復につなげようと、宇都宮市の商工会議所は市内での買い物や飲食を目的としたタクシーの利用客を対象に、初乗り運賃を補助して無料にする取り組みを始めることになりました。
この取り組みは、宇都宮商工会議所が消費者にタクシーを利用してもらい市内での買い物や飲食を促すことで消費の回復につなげようと、今月15日から始める予定です。
対象は県タクシー協会に加盟し取り組みに参加する宇都宮市内の会社のタクシーで、目的地が飲食店やスーパー、デパートなどの小売店の場合とこれらの場所から帰宅する場合、利用客はアンケートに協力すれば、初乗り運賃分の740円が差し引かれ、その費用は商工会議所がタクシー会社に補助します。
商工会議所は、タクシーの利用を促すことで感染拡大で売り上げが落ち込んでいるタクシー会社の支援にもつなげたい考えで、補助は8月末まで行う予定ですが、予算の300万円に達すると終了するということです。
宇都宮商工会議所総務部の長谷眞次長は「飲食や小売り、それにサービス業はいずれも厳しい状況にある。消費者とタクシーを結び付けて地域経済の中でうまくお金が回ることを期待したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB