新型コロナウイルスの影響で、今も休業要請が出されているいわゆる「夜の街」で働いているシングルマザーを対象に、ボランティア団体が埼玉県川口市で食材配付の支援を行いました。
この食材配付は、キャバクラ店や風俗店などが集まっている川口市の西川口地区で、夜の街で働くシングルマザーなどを支援している団体が行いました。
7日は、県内各地から集まった23世帯の家族に企業や個人から寄付された鮮魚や弁当、それに米やカップ麺などの保存食が手渡され、風船の飾りをつけた段ボールに入れて車に積み込まれました。
また、行政の支援についてどのように申請すればいいのかなど個別の相談会も開かれました。
3歳と5歳の子どもがいる30代の女性は、「転職しようにも職を見つけるのは難しく、収入がなくなって、貯金を崩して生活しています。きょういただいた食材は子どもたちと食べたいと思います」と話していました。
食材配付をした「ハピママメーカープロジェクト」の共同代表、石川菜摘さんは「あちこちで夜の店がどんどんつぶれ、働く人も給料が払われず生活に困っている人が出ています。夜の世界で働く人も生きる権利はあるので支援していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB