新型コロナウイルスの影響で家庭で過ごすための商品を扱うホームセンターの役割が見直されるなか、新潟県の大手「アークランドサカモト」が大手住宅設備メーカーの子会社、「LIXILビバ」を買収する方向で調整していることがわかりました。買収はTOB=株式の公開買い付けを実施して行い、買収総額は1000億円を超える見込みです。
関係者によりますと新潟県三条市に本社があり「ホームセンタームサシ」を展開する「アークランドサカモト」は、大手住宅設備メーカー、「LIXILグループ」が53%の株式を保有する子会社「LIXILビバ」を買収する方向で調整しています。
買収は、「アークランドサカモト」がTOB=株式の公開買い付けを実施してすべての株式の取得を目指し、買収金額は1000億円を超える見込みです。
新型コロナウイルスが多くの業界に厳しい影響をもたらすなか、ホームセンター業界は、テレワークに対応した商品や長時間、家庭で過ごすための商品を買い求める客が増え、その役割が改めて見直されています。
こうした中、新潟県を中心に多くの店舗をかまえる「アークランドサカモト」は、首都圏などに多くの店舗を持つ「LIXILビバ」を買収することで首都圏での事業を一気に拡大したいというねらいがあります。
一方、「LIXILグループ」は、事業の取捨選択を進めてホームセンター事業からは撤退し、本業である住宅設備関連の事業に投資を集中し業績を拡大しようというねらいがあります。
LIXILグループやアークランドサカモトは近く正式に決めることにしており業界再編が一気に動くことになります。
-- NHK NEWS WEB