9日のニューヨーク株式市場は、アメリカの金融政策を決める会合が始まったことを受けて、様子を見ようと売り注文が先行し、ダウ平均株価は、7日ぶりに値下がりしました。これに対して、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は値上がりを続け、2日連続で最高値を更新するとともに、一時、初めて、10000ポイントを上回りました。
9日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて300ドル14セント安い、2万7272ドル30セントで、7営業日ぶりに値下がりしました。
株式市場では、景気の先行きに対する期待から値上がり傾向が続いていますが、アメリカの金融政策を決めるFOMC、公開市場委員会が9日から始まったことを受けて、この結果やFRBのパウエル議長の会見を待ちたいと、利益確保ための売り注文が増えました。
ただ、ナスダック市場は、この日も値上がりし、終値で2日続けて最高値を更新するとともに、取り引き時間中には、初めて10000ポイントを超えました。
市場関係者は、「実体経済と株価上昇がかい離しているとの指摘もある中で、10日の会見でパウエル議長がどのような景気認識を示すか注目されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB