国家公務員の「総合職」の今年度の採用試験への申し込み者数は1万6730人で、今の試験制度が導入された平成24年度以降、過去最少となりました。
人事院は、いわゆる「キャリア官僚」となる国家公務員の「総合職」の来年春の採用に向けた試験の申し込み状況を公表しました。
それによりますと、申し込み者数は1万6730人で、前の年度と比べて565人、率にして3.3%減りました。
減少は4年連続で、今の試験制度が導入された平成24年度以降、過去最少となりました。
また、女性の申し込み者数は6373人で、全体に占める割合は、過去最高の38.1%となりました。
一方、試験区分別では、理工系の試験の申し込み者数が前の年度から6.7%減少して2993人となり、減少率は、法文系の試験の申し込み者数の2倍以上となりました。
人事院は、「理系の人材が、IT業界をはじめとする民間企業に流れる傾向が顕著に見られ、申し込み者数の減少の大きな要因になっている」としています。
国家公務員の「総合職」の採用試験は、新型コロナウイルスの影響で、例年より日程が2か月余り遅れ、来月5日に1次試験が行われ、最終合格者の発表は8月21日の予定です。
-- NHK NEWS WEB