アメリカでは、白人の警察官に押さえつけられて死亡した黒人のジョージ・フロイドさんの葬儀が、故郷の南部テキサス州で行われました。葬儀の模様はテレビで生中継され、多くの国民がフロイドさんの死を悼みました。
ジョージ・フロイドさんの葬儀は9日、故郷の南部テキサス州の教会で遺族や親交のあった人たちが参列して行われました。
葬儀では、遺族や友人などがフロイドさんとの思い出を語り、別れを惜しみました。
そして、フロイドさんのめいが、「アメリカは変わらなければいけない。人種差別はもうたくさんだ」と声を詰まらせながら話すと、参列者からは大きな拍手が送られました。
葬儀の模様は、大手テレビネットワークなどを通じて生中継され、多くの国民がフロイドさんの死を悼みました。
また、葬儀には、大統領選挙で野党・民主党の大統領候補となることが確定したバイデン前副大統領が5分間のビデオメッセージを寄せました。
事件をきっかけに全米に広がった抗議デモは9日も各地で続いています。
また、ニューヨークやロサンゼルスの市長は、警察の予算を削減して黒人などマイノリティーの社会支援に充てる意向を示すなど、警察組織の改革に向けた動きが出ていて、改革が実現するのか注目されています。
-- NHK NEWS WEB