通信大手の「ソフトバンクグループ」が出資を決めたアメリカのベンチャー企業は衛星通信大手の「インテルサット」と合併することで合意し、ソフトバンクグループが新会社の筆頭株主となって世界中に幅広い通信ネットワークを保有することになります。
発表によりますと、ソフトバンクグループが去年12月に10億ドル(日本円でおよそ1180億円)の出資を決めたアメリカの衛星通信のベンチャー企業「ワンウェブ」と世界で衛星通信事業を展開する「インテルサット」が合併することで合意しました。
そのうえでソフトバンクグループは合併する新会社に新たに17億ドル(日本円にして1913億円)を出資し、株式の議決権のおよそ40%を取得し、筆頭株主となります。
「ワンウェブ」は低い軌道を周回する超小型人工衛星を打ち上げる計画を立てています。また、「インテルサット」は放送業界や通信業界などに世界のほぼ全域をカバーする衛星通信ネットワークを提供しています。
両社の合併と出資によって、ソフトバンクグループは世界中に幅広い通信ネットワークを保有することになります。
ソフトバンクグループの孫正義社長は「未来のインフラを構築する革新的な技術へ投資していくというわれわれの投資戦略に合致するものだ」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB