10日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価が値下がりした一方で、ナスダックの株価指数が再び最高値を更新するなど、まちまちの動きとなりました。一方、外国為替市場では円高が進み、円相場は一時、1ドル=106円台をつけています。
10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて282ドル31セント安い、2万6989ドル99セントで、2日続けて値下がりしました。
一方、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は、この日も最高値を更新し、終値で初めて1万ポイントを超えました。
この日は、FRBがゼロ金利政策を2022年まで維持する見通しを示したことで、景気の下支えになるとして、ダウ平均株価は値上がりに転じましたが、その後のパウエル議長の会見を受けて再び下落しました。
市場関係者は「金融政策の内容はおおむね事前の予想どおりだったが、パウエル議長が景気の先行きについて懸念を示したこともあって売り注文につながった」と話しています。
また、外国為替市場ではアメリカのゼロ金利政策が長期化するとの見方から長期金利が下がったことを受けてドル売りが強まり、円相場は、一時、1ドル=106円99銭まで円高が進みました。
-- NHK NEWS WEB