「基幹産業育成資金」という架空の資金提供を持ちかけ、「手続きに金が必要だ」などとうそを言って神奈川県に住む会社役員の男性から現金1億3000万円をだまし取ったとして66歳の男ら3人が詐欺の疑いで逮捕されました。男性はほかにも30億円余りを振り込んでいて、警察はだまし取られた疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは東京 港区の無職武藤薫容疑者(66)と、79歳と59歳の男の合わせて3人です。
警察によりますと、3人は神奈川県内に住む会社役員の70歳の男性に『基幹産業育成資金』という架空の資金提供を持ちかけ、「手続きに金が必要だ」などとうそを言って、3年前の9月に男性から現金1億3000万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
男性に対し『基幹産業育成資金』について「敗戦時に海外に持ち出された日本の金銀を財源にしている」と説明し、2800億円を提供できると伝えていたということです。
これまでの調べで、男性は別の金融ブローカーを通じて武藤容疑者らと知り合い、ほかにも30億円余りを振り込んでいるということで、警察はだまし取られた疑いがあるとみて調べています。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB