12日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が長引くとの見方が強まって売り注文が膨らみ、午前中、日経平均株価は一時600円を超える値下がりとなりました。
12日の東京株式市場は、11日のニューヨーク市場でダウ平均株価が記録的な値下がりとなったことを受けて取り引き開始直後から全面安の展開となり、午前中、日経平均株価は一時680円を超える値下がりとなりました。
その後、買い戻しの動きも出て、日経平均株価の午前の終値は11日の終値より341円77銭安い、2万2131円14銭となっています。
また、東証株価指数=トピックスは28.76下がって1560.16。
午前の出来高は11億2804万株でした。
株価が大きく値下がりしたのは、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が景気の先行きに慎重な見方を示したほか、アメリカで感染が再び広がり、経済の先行きへの懸念が強まったためです。
東京市場では、経済活動の再開への期待感からこのところ株価の上昇が続き、市場関係者からは過熱気味だという指摘が出ていましたが、感染拡大の影響が長引くことへの警戒感が再び広がっています。
市場関係者は「実体経済を反映した株価の水準を探る局面に入った可能性もある。当面は不安定な値動きとなるだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB