アメリカの民間企業が開発した宇宙船が、5月、初めて宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションへのドッキングに成功したことについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構の理事長は定例の会見で「完璧な成功だった」と高く評価しました。
アメリカの民間企業「スペースX」が開発した宇宙船、「クルードラゴン」は、先月、最終的な試験飛行として宇宙飛行士2人を乗せ国際宇宙ステーションへのドッキングに初めて成功しました。
試験飛行をすべて成功させると「クルードラゴン」は運用段階に入り、その1号機には、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する計画です。
JAXAの山川宏理事長はオンラインで行われた定例の会見で「すばらしい技術の成果で、往路は完璧な成功だった」と高く評価しました。
そして「民間企業が開発した宇宙船が運用段階に入る重要なタイミングで、野口さんが搭乗することはすごく大事なことだ。日米の両政府の長年の協力関係がベースになっている」と語りました。
また会見の中では、日本の固体燃料ロケットの改良型として開発中の「イプシロンS」の1号機にベトナムの地球観測衛星を載せ、2023年に打ち上げる計画が公表されました。イプシロンに海外の人工衛星が搭載されるのは初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB