かんぽ生命は日銀のマイナス金利政策の影響で、資金の運用が難しくなっているとして、取り扱う保険のほとんどの契約で、ことし4月から保険料を値上げすると発表しました。
かんぽ生命によりますと、4月2日から保険料を引き上げるのは、普通養老保険、特別養老保険終身保険、学資保険、定期保険の5種類のすべてで、取り扱う契約のうち、一部を除いてほとんどで値上げするということです。
今回の値上げについて会社は、日銀のマイナス金利政策の影響で、資金の運用が難しくなっているためだとしていて、契約者に約束する運用利回り、「予定利率」は現在の1%から0.5%に引き下げることにしています。
例えば40歳の男性が死亡した場合、300万円を受け取ることができる終身保険に、ことし4月以降に加入した場合、保険料は11.5%上がって、月額で2万1300円となります。
一方、特別養老保険と定期保険で、入院の費用を保険で賄う特約に加入しているなど、一部の契約では保険料を値下げするケースもあります。
日銀のマイナス金利政策による生命保険の保険料の値上げは、大手各社も相次いで4月から値上げを行う予定で、家計に影響が及ぶ形となっています。
-- NHK NEWS WEB