三菱電機は中国メーカーなどとの競争の激化で採算が見込めなくなったとして、再来年をめどに液晶事業から撤退することを決めました。熊本県にある子会社を清算する予定ですが、およそ430人の雇用はグループ内で維持するとしています。
発表によりますと、三菱電機は熊本県菊池市にある子会社「メルコ・ディスプレイ・テクノロジー」が手がけてきた自動車や産業機械向けの液晶事業から、再来年6月をめどに撤退するということです。
中国のメーカーなどとの価格競争の激化で採算が見込めなくなったためで、子会社は清算する予定です。
一方、およそ430人の従業員はグループのほかの企業に配置転換し、雇用を維持するとしています。
三菱電機のことし3月期のグループ全体の決算で、液晶事業の売り上げはおよそ285億円となっていて、会社は今回の撤退によって今後の業績に重要な影響は出ないとしています。
液晶事業をめぐっては、パナソニックも海外企業との競争の激化を理由に、来年、液晶パネルの生産から撤退することを決めています。
-- NHK NEWS WEB