来年春に卒業する大学生を対象にした大手企業の会社説明会が解禁され、就職活動が本格的にスタートしました。学生優位の「売手市場」が続く中、学生の間では働き方への関心が高まっています。
このうち、千葉市の幕張メッセで開かれた合同企業説明会では、およそ600社が参加し、開場前から多くの学生が列を作りました。
主な企業への就職活動は経団連がまとめる「指針」に沿って行われ、ことしは去年と同じスケジュールで、1日から会社説明会、6月に採用面接が解禁されます。
就職情報会社によりますと、ことしの就職活動は人手不足を背景に、引き続き学生優位の「売手市場」になる見通しですが、学生の間では就職後の働き方への関心も高くなっているということです。
会場では、長時間労働の是正や、子育てをしながら働き続けられる制度の拡充など働きやすい職場環境を積極的に説明する企業も見られました。
参加した女子学生は「会場に来たら来場者が多かったので、すごく焦っている。福利厚生が整っているかや女性が働きやすいかなどを考えながら会社選びをしていきたい」と話していました。
一方、小売業者の人事担当者は「学生が気にしている福利厚生面や休みの取り方など、会社に入ってからの働き方やキャリアを積極的に説明していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB