千葉県浦安市にある障害者の就労支援会社に勤務していた職員が「新型コロナウイルスに感染した」とうそを言い、障害者が自宅待機を強いられるなどの影響が出ていたことがわかりました。「仕事を辞めたかったのでうそをついた」と話していて会社は刑事告訴も検討しているということです。
都内に本社がある障害者の就労支援会社「ウェルビー」によりますと、浦安市の事業所に勤めていた職員が今月5日、「新型コロナウイルスに感染した」と連絡してきたということです。
連絡を受けて事業所は翌日から休業に入り、報告を受けた浦安市も訪れていた人に、念のため自宅待機などをするよう要請しました。中には仕事を求めて来ていた1人暮らしの障害者もいて、市が1日2回電話をして体調に変化がないか確認していました。
その後、今月8日になって職員に改めて確認したところ「仕事を辞めたかったので感染したとうそをついた」と認めたということです。
職員はすでに退職していて、会社は偽計業務妨害の疑いで刑事告訴することを検討しているということです。
会社は「関係者にご迷惑をおかけし心よりおわびします」と話しています。
一方、浦安市障がい福祉課では「市としては最悪のケースを想定して対応したが、混乱した部分もある。情報の確認方法などを今後検討したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB