先月、国内で上映された映画の興行収入は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で映画館の休業が続くなどして去年の同じ月と比べて98.9%減り、3か月連続で過去最低を更新しました。
国内の映画の興行収入をまとめている日本映画製作者連盟によりますと、東宝や松竹など大手映画配給会社12社の先月の映画の興行収入は、総額でおよそ1億9600万円でした。
185億5300万円余りだった去年5月と比べると98.9%減少し、わずか1.1%にとどまっています。
また、記録のある平成12年以降のすべての月の中で最も低く、ことし3月から3か月連続で過去最低を更新しました。
日本映画製作者連盟によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で映画館の休業が続いたほか、映画館が再開されていても新作の公開が少なく、足を運ぶ動機に乏しかったことなどが要因として考えられるということです。
担当者は「今月後半からは話題作が公開されることもあり、徐々に回復していくと考えられるが、本格的に回復していくのは来月以降になると思う」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB