ヨーロッパ市場で先月販売された新車の台数は前の年の同じ月を5割以上、下回って、またも大幅な落ち込みとなり、日本の自動車メーカーの販売も苦しい状況が続いています。
業界団体のまとめによりますと、ドイツやフランスなどEU=ヨーロッパ連合の加盟国とイギリスなどを合わせたヨーロッパ市場では、先月の新車販売台数が62万3812台となり、前の年の同じ月を56.8%下回りました。
新型コロナウイルスの影響で移動や経済活動が制限されたためで、78.3%の減少だった4月に比べると改善はしたものの、引き続き大幅な落ち込みとなっています。
メーカー別では、シェアが最大のフォルクスワーゲンが56.7%、2位のプジョー・シトロエンが59.7%、3位のルノーが53.7%、それぞれ減少しました。
日本メーカーの販売も苦しい状況が続いていて、下落率はホンダが69.9%、日産自動車が66.4%、マツダが60.4%、トヨタ自動車が54.5%、三菱自動車工業が48.1%などとなっています。
ヨーロッパでは各国で経済活動を再開する動きが本格化していますが、販売台数が回復するスピードが遅いうえ、感染の第2波への懸念もあり、需要がいつ持ち直すかは不透明です。
-- NHK NEWS WEB