この夏は熱中症と新型コロナウイルスの感染の予防を両立するため、家庭でのこまめな換気が求められています。空調機器の業界団体は、窓を開けて換気する際もエアコンをつけたまま行うほうが消費電力も抑えられるとして効率的な使い方を呼びかけています。
一般的な家庭用のエアコンは、部屋の空気を循環させるだけで換気の機能はなく、感染を予防するためにはエアコンを使いながら、こまめな換気を行うことが求められています。
これについて空調機器メーカーなどでつくる業界団体は、窓を開けたり換気扇を回したりして部屋の空気を入れ替える際にもエアコンをつけたまま行うよう呼びかけています。
エアコンは電源を入れた直後に最も電力を使うため、電源は落とさずにつけたまま換気を行ったほうが消費電力も抑えられるということです。
そして、換気中を含めて温度設定を27度から28度程度に保つこと、帰宅した際には室内にこもり暖まった空気をいったん換気してからエアコンをつけることなどが効率的だとしています。
日本冷凍空調工業会の岡田哲治専務理事は「基本的なことを着実にやれば消費電力の増加などをあまり心配する必要はないので、換気と冷房を並行しながら上手に使ってほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB