輸入小麦の価格の引き上げなどを受けて、大手製粉会社は家庭用の小麦粉をことし9月から値上げすることになりました。
製粉大手の日清フーズと日本製粉は、天ぷらなどに使われる薄力粉や、パンなどに使われる強力粉といった家庭用の小麦粉をことし9月1日の出荷分より、1%から2%ほど値上げします。
各社とも、去年1月以来1年8か月ぶりの値上げで、いずれも主力商品の1キログラム入りで、薄力粉が4円、強力粉が3円の値上げになるということです。
理由について各社は、オーストラリアの乾燥や、アメリカやカナダの天候不順により小麦の国際的な取引価格が上昇し、政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格が引き上げられたことや、国内で人件費や物流費が上昇したためだとしています。
例年は7月ごろの出荷分から値上げをしていますが、新型コロナウイルスの影響を踏まえて、今回は値上げの時期を遅らせるということです。
-- NHK NEWS WEB