新型コロナウイルスの影響で中小企業の景気の見方が急速に悪化しています。東京商工会議所が先月下旬から今月にかけて行った調査で、景気判断を示す指数が大幅に落ち込み、平成18年の調査開始以来、最悪となりました。
東京商工会議所は東京23区の中小企業を対象に3か月ごとに景気の見方を尋ねていて、今回は、先月22日から今月1日にかけて調査を行い、985社から回答を得ました。
それによりますと、景気が「好転した」と答えた企業の割合から、「悪化した」と答えた企業の割合を差し引いた指数は、全業種でマイナス70.1と、平成18年の調査開始以来、最も悪い値となりました。
前回、3か月前からの悪化の幅も43ポイントと、これまでで最大です。
さらに、景気の先行きについてもマイナス72.1とさらに悪化すると見込み、新型コロナウイルスの影響で中小企業の景気の見方が急速に悪化しています。
東京商工会議所は、「今回の調査で中小企業の経営を取り巻く環境が厳しいことが改めてわかった。国や自治体の支援策を紹介するなど、引き続き支援を行いたい」としています。
-- NHK NEWS WEB