過去最多の22人が立候補した東京都知事選挙は、選挙戦に入って初めての週末を迎えました。各候補は新型コロナウイルス対策にも配慮しながら支持を訴えています。
東京都知事選挙に立候補しているのは、届け出順に
▽れいわ新選組の代表で新人の山本太郎氏(45)
▽無所属で現職の小池百合子氏(67)
▽諸派の新人で幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)
▽無所属の新人で、日弁連・日本弁護士連合会の元会長、宇都宮健児氏(73)
▽諸派の新人で日本第一党の党首、桜井誠氏(48)
▽無所属の新人で元介護職員の込山洋氏(46)
▽無所属の新人で、日本維新の会が推薦する熊本県の元副知事、小野泰輔氏(46)
▽無所属の新人で、元朝日新聞社員の竹本秀之氏(64)
▽諸派の新人で、歌手の西本誠氏(33)
▽無所属の新人で建物管理会社社長の関口安弘氏(68)
▽無所属の新人でNPO法人代表の押越清悦氏(61)
▽諸派の新人で、NHKから国民を守る党が推薦するミュージシャンの服部修氏(46)
▽諸派の新人で、自らが党首を務めるNHKから国民を守る党が推薦する立花孝志氏(52)
▽諸派の新人でNHKから国民を守る党が推薦する、実業家秘書の齊藤健一郎氏(39)
▽諸派の新人で自営業の後藤輝樹氏(37)
▽無所属の新人で作家の澤紫臣氏(44)
▽諸派の新人でイベントプロデューサーの市川浩司氏(58)
▽無所属の新人でフリージャーナリストの石井均氏(55)
▽無所属の新人で、薬剤師の長澤育弘氏(34)
▽無所属の新人で、元会社員の牛尾和恵氏(33)
▽諸派の新人で社会活動家の平塚正幸氏(38)
▽無所属の新人で、元陸上自衛官の内藤久遠氏(63)
以上の22人です。
選挙戦に入って初めての週末を迎え、各候補は新型コロナウイルス対策にも配慮しながら支持を訴えています。
れいわ新選組代表の山本太郎候補は、密集を避けるため、予告せずにターミナル駅前で街頭演説を行いました。山本氏は「自分は病気もけがもしていないけれども、バイトのシフト減らされたり、仕事を失ったり、いろんな状況のなかでもう路上に出るしかないという人がたくさん出てきた。10万円の給付を東京都民に行う。その10万円をその地域の底上げをするために消費していただきたい。死にたくなる東京から生きていたくなる東京に変えていきたい」と訴えました。
現職の小池百合子候補は、密を避けるため、新しい選挙戦を展開したいとして、街頭での演説は行っていません。小池氏は、19日の記者会見で「ウィズコロナの時代に入る中で適切な感染拡大防止策を講じる。そして本格的な経済社会活動や都民生活を営むこととの両立を進めていく。ウィズコロナを前提として都民の皆さんの安全と生活を守るために医療体制を充実させていく」と述べました。
元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児候補は、支援を受ける立憲民主党、共産党、社民党の国会議員と街頭演説を行いました。宇都宮氏は「今回のコロナ災害というのはまさに、日本の社会の在り方が問われているのではないか。経済効率性よりも、国民の命や暮らしを大切にする。自己責任よりも社会的連帯を重視する。そういう社会こそ都民一人一人が希望の持てる社会ではないか」と訴えました。
元熊本県副知事の小野泰輔候補は、推薦を受ける日本維新の会の国会議員とともに繁華街で支持を呼びかけました。小野氏は「東京は危ないんじゃないかというような印象を与えている。本当に必要な対策をそっちのけにして、経済を冷え込ませるようなことをやっているのではないか。東京アラートなんていうものはもういらないわけで、客観的なデータや基準に基づいて、本当に実のある対策を、しっかりピンポイントでやっていく」と訴えました。
NHKから国民を守る党党首の立花孝志候補は、地域を絞って街頭演説し、支持を呼びかけました。立花氏は「メインは、やはり新型コロナウイルス対策だ。これからはしっかりとスピードをある程度重視しながらも具体的な被害内容に沿った補償をしていかなければならない」と訴えました。
東京都知事選挙は来月5日に投票が行われ、即日開票されます。
-- NHK NEWS WEB