新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、商談やセミナーの開催など、ビジネスでバーチャル空間を活用することに関心が高まっています。
新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人を集めた催しが難しくなっているため、ゲームなどを中心に使われてきたバーチャル空間の活用を図る企業が増えています。
このうち、バーチャル空間を提供している「Synamon」には感染拡大後、商談やセミナーをバーチャルで行いたいという相談が、以前の2倍に増えているということです。
この会社の技術は、離れた場所にいる人たちが専用のゴーグルをかけてバーチャル空間に集まり、実際にその場にいるような視線で打ち合わせなどができます。
メモを書いて空間上に表示するなど、バーチャルならではのやり取りもできるということです。
Synamonの武井勇樹さんは「ビジネスの分野でも、新しいコミュニケーションの手段として広がると期待している」と話していました。
同じくバーチャル空間の開発やサービスを手がける「クラスター」は、アイドルのライブなど、数千人規模のイベントを開けるのが特徴です。
ことし4月以降、展示会の開催やショールームを作りたいといった依頼や問い合わせが、以前の10倍以上に増えているということで、「クラスター」の成田暁彦さんは「大規模なイベントなどがいったん止まってしまったので、バーチャルの活用で、日本経済が元気を取り戻す一翼を担いたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB