日本自動車工業会は、新型コロナウイルスの影響で資金繰りが厳しくなった部品メーカーを資金面で支援する新たな取り組みを始めることになりました。
この取り組みは自動車メーカーなどで作る業界団体の日本自動車工業会が23日から始めるもので、受注が急減するなどして資金繰りが厳しくなった部品メーカーの資金調達を支援します。
具体的には、日本自動車工業会が金融機関に預けている預金を担保として信用保証を行うことで、部品メーカーが金融機関から迅速に融資を受けられるようにします。
対象となるのは新型コロナウイルスの影響で資金繰りが厳しくなった部品メーカーで、自動車関連の業界団体が技術や製品の重要性を踏まえて審査に当たるということです。融資額は最大で1億円で、全体の規模は20億円です。
当初は、部品メーカーを支援するためのファンドを設立する計画でしたが、手続きに時間がかかることから、今回の仕組みを導入したということです。
世界的に自動車の需要が落ち込む中、自動車や自動車部品のメーカーでは今も生産調整が続いていて、日本自動車工業会は「政府による資金面の支援制度を補完する形で、部品メーカーの資金ニーズに対応していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB