来年春に卒業予定の大学生の就職内定率は、今月12日の時点で65%余りとなり、去年の同じ時期を5ポイント下回りました。一方、今月1日時点との比較では8ポイント余り上昇し、緊急事態宣言が全国で解除されたことを受けて企業の採用活動が活発化していることがうかがえます。
この調査は、就職情報大手のリクルートキャリアが、就職活動の実態を調べるため、来年春に卒業予定の大学生を対象に今月12日から19日にかけてインターネットで行い、900人余りから回答を得ました。
それによりますと、今月12日時点の内定率は65.3%で、去年6月1日時点と比べて、5ポイント下回りました。
しかし、大手企業の面接が本格化した今月1日時点と比べて、8.4ポイント上昇し、緊急事態宣言が全国で解除されたことを受けて、企業の採用活動が活発化していることがうかがえます。
一方、経験した最終面接がどんな形式だったか聞いたところ、対面が57.9%だったのに対し、ウェブ面接が41.5%となり、感染拡大をきっかけにオンラインでの採用活動が広がってきていることを示しています。
リクルートキャリアでは「新型コロナウイルスが採用活動に与える影響は落ち着き始めているが、プロセスが後ろ倒しになっているため、採用数の変化など、来月以降も注視する必要がある」としています。
-- NHK NEWS WEB