大手旅行会社のエイチ・アイ・エスは、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化していることから、今後1年以内に国内を中心に80から90店舗を閉鎖し経営の効率化を図ることになりました。
エイチ・アイ・エスは、24日発表したことし4月までの中間決算で最終損益が34億円の赤字に転落しました。
中間期で最終赤字となるのは2002年に株式を上場して以来、初めてです。
これは感染拡大による各国の入国制限で主力の海外ツアーを3月以降中止にするなど旅行やレジャーの需要が大幅に減少したためです。
ことし10月までの1年間の業績予想については、先行きが見通せないとして「未定」としました。
会社は経営の効率化を図るため国内外にあるおよそ530店舗のうち、国内を中心に80から90の店舗を今後1年以内に閉鎖する計画です。
さらに人件費や広告費を抑制することで年間でおよそ200億円のコスト削減を目指すとしていて、社員への夏のボーナスの支給を見送ったほか、今月と来月の月額給与も役職に応じて減額することを決めています。
-- NHK NEWS WEB