政府が、ベトナムと相互に入国制限を緩和することで合意して以降、初めてとなるベトナム行きの臨時便が、25日昼前、日本のビジネス関係者を乗せて成田空港を出発しました。
新型コロナウイルス対策として行っている外国人の入国制限措置を巡り、政府は、感染状況が落ち着いている国のビジネス関係者などを対象に段階的に相互に入国を認める方針で、今月19日、ベトナムと相互に制限を緩和することで合意しました。
25日は、合意後初めて、日本のビジネス関係者などが搭乗する臨時便が、成田空港からベトナムに向けて運航することになり、150人が、航空会社から配布された感染防止のためのガウンやマスクなどを身に着けて機内に乗り込みました。
外務省によりますと、臨時便の運航は入国制限緩和の合意前から調整が行われて特別に認められ、27日にかけて合わせておよそ440人がベトナムに向かうということです。
ベトナム最大の都市、ホーチミンで勤務し、感染拡大の影響で帰国していた27歳の不動産会社の男性は、「オンラインでしか打ち合わせができず不便でした。現地のルールを守りながら仕事に打ち込みたい」と話していました。
外務省によりますと、入国制限の緩和に伴うベトナムのビジネス関係者や技能実習生などの日本への入国については、できるだけ早い時期に開始する方向で調整しているということです。
-- NHK NEWS WEB