NTTとNECは、資本業務提携を結び、高速・大容量の新たな通信規格、5Gの通信設備などの共同開発を進める方針を固めました。
関係者によりますと、NTTとNECは25日、それぞれ取締役会を開き、資本業務提携を結ぶことを決議する見通しです。
NTTが来月にもおよそ600億円を投じてNECの株式のおよそ5%を取得するということです。
そのうえで、高速・大容量の新たな通信規格、5Gの基地局など、通信設備の共同開発を進めるほか、NTTが推進している光技術を活用した新たなネットワークづくりでも協業する見込みです。
ことし3月に商用サービスが始まった5Gは、エンターテインメントのほか離れた場所にいる医師が高精細な映像をもとに診察する遠隔診療や、自動運転の技術などへの活用も期待されています。
ただ携帯電話の基地局では、中国のファーウェイやスウェーデンのエリクソンなどに比べて日本企業のシェアは小さく、NTTとNECは、共同開発を通じて存在感を高めるねらいと見られます。
両社は25日午後にも提携の詳しい内容やねらいを発表することにしています。
-- NHK NEWS WEB