東京電力の株主総会が開かれ、青森県の東通原子力発電所の建設中止を求める議案が株主から提案されましたが、反対多数で否決されました。
都内で開かれた株主総会には株主300人余りが参加しました。
総会では、株主から東日本大震災のあと建設が中断している青森県の東通原子力発電所について、地元に大きな負担になるとして建設を中止するよう求める議案が提案されました。
会社側は、電力供給の観点からも脱炭素社会への対応としても重要な開発だとして提案に反対しました。
採決の結果、議案は反対多数で否決されました。また取締役の選任についての議案では3年間、会長を務めた川村隆氏を除いた13人の人事案が賛成多数で可決され、川村氏の会長と取締役の退任が正式に決まりました。
会社は会長職を当面、空席にすることにしています。
一方、25日の株主総会は、新型コロナウイルスの感染を防ぐため株主に来場は控え、議案の賛否は郵送やインターネットで示すよう呼びかけたため、出席者は去年の3分の1以下に減少しました。
-- NHK NEWS WEB