三菱電機の株主総会が開かれ、新入社員が上司からのいじめを訴える趣旨のメモを残して自殺するなど、深刻な労務問題が起きたことに株主から厳しい声が上がりました。
株主総会は、26日午前、都内のホテルで開かれ、株主63人が出席しました。
三菱電機では、去年8月、兵庫県内の事業所に勤める20代の新入社員の男性が上司からのいじめを訴える趣旨のメモを残して自殺しました。
総会で株主が会社の認識を問い、杉山武史社長は「会社の施策が社員一人ひとりまで届いていなかった部分はある。再発防止に向け、職場の風土改革プログラムを経営の最優先事項として取り組んでいく」と述べました。
別の株主は、会社には隠蔽体質があると批判し労務問題などの情報を開示するよう求めました。
このあと、12人の取締役の選任が承認され、総会は1時間13分で終了しました。
三菱電機では、3年前に子会社の男性社員が自殺したのは過労によるものだとして労災と認定されるなど、深刻な労務問題が相次ぎ再発防止が課題になっています。
-- NHK NEWS WEB