全国で免税店を展開するラオックスは、社員のほぼ半数にあたる250人程度の希望退職者を募集すると明らかにしました。新型コロナウイルスの影響で海外からの観光客が急激に減少し回復の見通しが立たないためで、希望退職の募集はことしに入って2回目です。
発表によりますと、ラオックスは来月、正社員と契約社員を対象に250人程度の希望退職者を募集します。ラオックス単体の社員全体のほぼ半数にあたるということです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で海外からの観光客が急激に減少し、会社は今も全体の半数以上にあたる15店舗を休業とするなど免税店の売り上げが大きな打撃を受けています。
回復の見通しも立たないことから会社は希望退職の募集を決めました。募集はことしに入って2回目で、前回はグループ全体で110人余りが退職したということです。
ラオックスは中国を中心に海外からの団体客を狙った販売戦略で規模を拡大してきましたが、今後は個人客を対象とした戦略に見直すとともに、国内の消費者も取り込めるよう店舗の改革を進めたいとしています。
-- NHK NEWS WEB