個人の住宅などの駐車場を一時的に借りる「駐車場シェア」を通勤で利用する人が増えています。新型コロナウイルス対策のため、公共交通機関の利用を避けて車で通勤する人が増加していることが背景にあると見られます。
駐車場のシェアリングは、自宅や企業の使われていない駐車場などを一時的にほかの利用者に貸し出すサービスです。
全国3万6000か所で駐車場シェアを展開するベンチャー企業によりますと、先月下旬からの1週間に都内の駐車場シェアを通勤・通学で利用した件数は、2月の1週間と比べて約4倍に増え、中でも東京 新宿区では6倍になりました。
新型コロナウイルスの感染を防ごうと、通勤での公共交通機関の利用を避け、マイカーを利用する人が増えたためとみられます。
千葉県富津市の神子直美さん(54)は、以前は東京 渋谷区の勤務先に高速バスと電車を乗り継いで通勤していましたが、先月からマイカーに切り替え、駐車場シェアを利用しています。
神子さんは「都心での運転には不安もありましたが、事前に予約できる駐車場を利用でき、職場にも近いので助かっています」と話しています。
駐車場シェアを展開する「akippa」の杉村大輔COOは「通勤での利用増加は想像以上で、満員電車を避けたい人の利用が増えているのではないか。より使いやすいサービスを模索していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB