自営業者などが加入する国民年金の保険料の昨年度の納付率は69.3%と、督促など未納者への対策を強化したことで、8年連続で前の年度を上回りました。
厚生労働省によりますと、昨年度 令和元年度の公的年金の加入者は、前の年度より13万人増えて6759万人でした。
このうち、国民年金の加入者は、前の年度より18万人減って1453万人となった一方、厚生年金の加入者はパートなど短時間労働者の加入が増えたことなどから、57万人増加し、4485万人でした。
また、国民年金の保険料の昨年度の納付率は、69.3%で、前の年度より1.1ポイント高くなり、8年連続で前の年度を上回りました。
年代別では、55歳から59歳までが、77.7%と最も高く、逆に25歳から29歳までが、57.1%と最も低くなりました。
年金保険料は、未納分を2年までさかのぼって納付できる仕組みとなっていて、平成29年度の納付率は当初66.3%でしたが、その後の2年間に追加で納めた分もあわせた「最終納付率」は76.3%と、10ポイント上昇しました。
厚生労働省は、「未納者に対しては、督促などの強制徴収を行う一方クレジットカード納付など納めやすい環境を整備したことが納付率の向上につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB