東京の弁護士と元妻が不動産取り引きで得た8億円余りを脱税した罪に問われ、無罪が言い渡された後、やり直しとなった裁判で、東京地方裁判所は弁護士に懲役2年6か月、元妻に懲役1年6か月の実刑判決を言い渡しました。
東京 千代田区の弁護士、小谷平被告(78)と、元妻で公認会計士の小谷万里子被告(69)は、不動産取り引きなどで得たおよそ22億円の所得を隠し、8億1000万円を脱税したとして、10年前に東京地検特捜部に逮捕・起訴されました。
平成26年に東京地裁が「取り引きの主体は会社で、個人の収益とは言えない」として無罪を言い渡した一方、2審は1審判決に誤りがあるとしてやり直しを命じていました。
29日の判決で、東京地裁の野原俊郎裁判長は、「税金を逃れるために2人の関係会社を使って取り引きを行ったと認められ、収益は個人のものだ。脱税額は極めて多額だ」として小谷平被告に懲役2年6か月と罰金2億円、万理子被告に懲役1年6か月の実刑を言い渡しました。
-- NHK NEWS WEB