アパレル大手の三陽商会の、ことし3月から5月までの3か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の臨時休業が相次いだため、最終的な損益が42億円の赤字になりました。
三陽商会が発表した、ことし3月から5月までの3か月間の決算は、売り上げが57億円で、最終的な損益は42億円の赤字になりました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ことし4月からおよそ2か月間、国内で展開する店舗のほぼすべてが臨時休業したことで、売り上げが大幅に落ち込んだことによるものです。
また、来年2月の1年間の業績予想について三陽商会は、世界規模での感染拡大や、国内でも感染の第2波が懸念されるなかで合理的な算定が難しいとして「未定」としています。
経営を取り巻く環境が厳しい中、三陽商会はことし3月末時点で、金融機関から追加で40億円の融資を受けたほか、有価証券や所有する不動産の売却などで資金調達を進めるとしています。
アパレル業界では、衣料品チェーン大手のしまむらも5月までの3か月間の決算で、最終的な損益が12億円の赤字となるなど、緊急事態宣言の期間中の店舗の臨時休業が、企業の業績に大きな影響を及ぼしています。
-- NHK NEWS WEB