AI=人工知能を使った医療用のソフトを開発したベンチャー企業の当時の役員が、29億円余りを着服したとして逮捕された事件で、ほかにも100回余りにわたって合わせて4億円余りを着服したとして、再逮捕されました。
再逮捕されたのは、東京 千代田区のベンチャー企業「エルピクセル」の元取締役、志村宏明容疑者(45)です。
警視庁によりますと、取締役をしていた平成29年4月から11月にかけて、ATMで会社の口座から自分の口座に100回余りにわたって4億円余りを送金し、着服したとして、横領の疑いが持たれています。
志村元取締役は会社の経理などを担当し、ATMでは1回の送金額の上限に当たる300万円の送金を繰り返していたということです。
志村元取締役は、インターネットバンキングで会社の口座から29億円余りを着服したとして逮捕・起訴されていて、FX取り引きや住宅ローンの返済などに使われたということです。
調べに対し、「送金はしたが、会社の資産運用の一環だった」と供述しているということです。
この企業はAI=人工知能の技術を使って、脳の画像から病気を見つける医療用の画像解析ソフトなどを開発していて、志村元取締役は不正の発覚後、解任されています。
-- NHK NEWS WEB