NTTコミュニケーションズは、外部からの不正なアクセスで270社余りの顧客の情報が流出した可能性があることを新たに明らかにしました。すでに公表しているものと合わせると、影響は延べ890社余りに広がったことになります。
NTTコミュニケーションズは、ことし5月、法人向けサービスの管理を行うシンガポールのサーバーに、不正なアクセスがあったことを検知し、621社の企業名や連絡先などが外部に流出した可能性があると明らかにしていました。
2日の発表によりますと、その後の会社の調査の結果、さらに83社の情報が流出した可能性があることが分かったとしています。
また調査の中で、NTTコミュニケーションズの社内システムにアクセスするために必要なアカウントとパスワードが不正に取得されたことが分かり、これらを利用して別のサーバーにあった188社の企業名や、営業活動に使用していた資料が閲覧された可能性があることも分かったということです。
これによって不正なアクセスの影響は、延べ892社に広がったことになります。
会社は、すべての社員のパスワードを変更するとともに、セキュリティー対策を強化し、さらなる調査と再発防止に努めていくとしています。
NTTコミュニケーションズは「関係者の皆様には多大なご迷惑とご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません」と陳謝しています。
-- NHK NEWS WEB