球磨川が氾濫した熊本県人吉市ではバス会社の車庫が水没し、運行していた23台のバスがすべて廃車となるおそれが出ています。
記録的な大雨で、人吉市にある「産交バス」の人吉営業所の車庫は、川からあふれた水でおよそ1.8mの高さまで水につかる被害を受けました。
この車庫には路線バスと貸し切りバス合わせて23台がとめられていましたが、会社が調べたところ、いずれも車両に不具合が見つかるなどし、すべて廃車になるおそれが出ています。
中には新型コロナウイルスの感染防止対策をほどこしたばかりの貸し切りバス4台も含まれていたということです。
この営業所が運行する15路線の路線バスはいずれも運休となっていて、会社側はほかの営業所からバスを回すなどして、数日後には運行再開を目指したいとしています。
大雨の際に対応にあたった営業所長の村口昭寛さんは「新車を購入して乗務員にはっぱをかけたばかりだったのに、無念です。まずは路線の再開を目指したいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB