アメリカのホワイトハウスは、コンウェイ大統領顧問がトランプ大統領の長女のイバンカさんのブランドの商品を購入するよう呼びかけたことについて、不正な動機はなかったとして、政府の倫理局が求めていた処分は見送りました。
コンウェイ大統領顧問は、大手デパートがトランプ大統領の長女のイバンカさんのブランドの商品の販売をやめることを決めたことに対し、先月、テレビ番組で「すばらしい商品だ」と反論し、「みんなで買いに行ってください」などと呼びかけました。
これについて、アメリカ政府の倫理局は、特定の企業などのために公職を利用することを禁じた政府の倫理規定に違反すると指摘し、ホワイトハウスに対し、コンウェイ大統領顧問の発言を調査し、懲戒処分を検討するよう求めていました。
しかし、アメリカメディアによりますと、ホワイトハウスは調査の結果、「コンウェイ大統領顧問に不正な動機や、個人的に利益を得ようとした意図はなく、不注意で発言したが、二度と繰り返さない可能性が高い」と結論づけ、処分を見送ったということです。
コンウェイ大統領顧問をめぐっては、トランプ大統領が数十人の黒人の大学関係者と面会する中、大統領執務室のソファーの上に靴を履いたまま乗って座っていたことが無礼だとして批判を浴びるなど、たびたびその言動が物議を醸しています。
-- NHK NEWS WEB