ニッチと呼ばれる、いわゆる隙間の分野で世界的に高いシェアを誇る国内の企業100社余りを経済産業省が「グローバルニッチトップ企業」に選定して、海外展開などを重点的に支援することになりました。
経済産業省はニッチな分野で世界的にシェアが高く、サプライチェーン上で重要な部品や素材の技術を持つ企業を「グローバルニッチトップ企業100選」として選定しました。
このうち、栃木県宇都宮市の食品製造機械メーカー、レオン自動機は、まんじゅうのあんこを皮に包んで自動で形にする「自動包あん機」を世界で初めて実用化しました。
中国の伝統の菓子「月餅」やロシア料理のピロシキなどにも対応することができ、世界125か国に販売されているということです。
また、東京の精密機器メーカー、日機装は、航空機のエンジンを逆噴射させる際に空気の流れを整える「カスケード」と呼ばれる部品を作っています。
軽くて強い一方で加工が難しい炭素繊維を使って世界で初めて製品化に成功し、ボーイングとエアバスの両社に採用されるなど世界シェアは95%以上を占めているということです。
経済産業省は今後、これらの企業の海外展開や研究開発を重点的に支援することにしています。
-- NHK NEWS WEB